ナイフに使用される鋼材| ステンレスって何?|ステンレスに含まれる元素|
ナイフに使用される鋼材
鋼材名 |
成分と特性 |
440C(SUS440C) |
カーボン1.0%、クローム17~18%、モリブデン0.45%、シリコンとマンガン1%、リン0.4%。 |
440A(SUS440A) |
カーボン0.6%、クローム17~18%、モリブデン0.4%。愛知製鋼のステンレス鋼。 |
AUS・8(8A) |
カーボン0.8%、クローム13~14%、モリブデン0.25%、バナジューム0.1~0.3%。 |
ATS-34 |
カーボン0.97%、14~14.5%、モリブデン4.0%。 |
154CM |
クロム14~14.5%、シリコン0.3%、マンガン0.5%、モリブデン4%。 |
S30V |
アメリカで開発されたステンレス鋼。耐腐食性が高い。 |
N690 |
オーストリアで開発されたステンレス鋼。440C鋼に近い組成性質を持っている。 |
12C27 |
スウェーデンのサンドビック社で開発されたステンレス鋼。カーボン0.6%、クローム13.5% マンガン0.4% 珪素0.4%実用硬度HRC54。 |
X15 T.N |
ジェットエンジンのベアリング部品用と医療用のメスにフランスで開発されたステンレス鋼。 |
M.V.S-8 |
Mはモリブデン、Vはバナジュウムで0.02%~0.03%含有、8はカーボン含有を意味する表示。 |
V金1号 VG-1 |
武生鋼材の13クローム系ステンレス鋼。 |
ハイス鋼 |
ハイスピード鋼と呼ばれドリルなどの金属加工に使用。 |
D2 |
シリコン0.45%、マンガン0.35%、バナジウム0.9%、モリブデン0.8%。 炭素鋼。 |
ダマスカス鋼 |
二種類の金属を重ね合わせ、折り返しや切り重ねを何回も繰り返して積層させる作る鍛造鋼。完成時には、数多くの金属層が形成され、独特の美しい波状の縞模様が現れる。カーボン鋼とステンレス鋼があり、伝統的な素材のカーボン鋼は切れ味は良いが手入れが必要、新素材のステンレス鋼は波状の縞模様が永く持続するが切れ味はカーボン鋼よりやや劣る。 |
青紙2号 |
カーボン1.1~1.2%、マンガン0.2~0.3%、クローム0.2~0.5%、タングステン1.0~1.5 %。 |
青紙スーパー |
カーボン1.45%、クローム0.47%、モリブデン0.41%、バナジュウム0.36%。 |
銀紙1号 |
カーボン0.8%、クローム15~17%、タングステン0.4%。 |
9Cr13CoMoV |
中国で開発されたステンレス鋼。コバルトの添加を高めて刃持ちの良く、耐腐食性も高い。 |
8Cr14MoV |
中国で開発されたステンレス鋼。AUS・8(8A)鋼に近い組成性質を持っている。 |
3Cr13 |
中国で開発されたステンレス鋼。実用硬度54~56。 |
1.4116 |
カーボン0.5%、クローム14.5%、マンガン0.4%, モリブデン0.6%, ,バナジュウム0.1%実用硬度55~57。 |
420(SUS420J2) |
カーボン0.4%、クローム12~14%、ニッケル0.4%。 |
SUS316 |
カーボン0.08%、クローム16~18%、ニッケル10~14%モリブデン2~3% ナイフのハンドル部分に使われる鋼材で、耐食性と耐孔食性をSUS304よりさらに向上させたステンレス鋼で高級なナイフに使用されています。 |
Cowry Y カウリ Y |
カーボン1.2%、クローム14.5%、モリブデン3%, ,バナジュウム1% ニオビウム0.3% 大同特殊鋼が開発したガス粉末状熱平衡加圧製法の新しい刃物用粉末冶金鋼材で、高い硬度と共に鋭い刃先維持能力があり、すぐれた鏡面仕上げと輝きが得られ耐摩耗性に優れています。 カウリ Yはステンレス鋼で腐食性は440Cより勝っています。 実用硬度HRC62~64。 |
Cowry X カウリ X |
カーボン3%、クローム20%、モリブデン1%, ,バナジュウム0.3% 大同特殊鋼が開発したガス粉末状熱平衡加圧製法の新しい刃物用粉末冶金鋼材で、高い硬度と共に鋭い刃先維持能力があり、すぐれた鏡面仕上げと輝きが得られ耐摩耗性に優れています。 カウリ Xはカーン鋼で硬度はハイスピード鋼に匹敵します。 実用硬度HRC66~68。 |
LV-04 |
カーボン0.9%、クローム18%、マンガン0.7% モリブデン1.15% バナジウム0.1%
ボブ・ラブレスがシースナイフを作るにあたって希望した良いブレード材料が無かったのでLV-04が開発されました。 モリブデンとバナジウムを加えて柔軟性を加え、優れた切削性と耐食性に優れ特別に作られたハイカーボン材です。 ボブ・ラブレスに敬意を表してLV-04と名前が付けられました。 |